芸術の秋。「クレオパトラとエジプトの王妃展」に行ってきました。


国立国際美術館(大阪市北区中之島)で開催されている「クレオパトラとエジプトの王妃展」に行ってきました。

「クレオパトラとエジプトの王妃展」は、エジプトの王妃にスポットライトをあてることにより、古代エジプトの王宮の日常生活を知るというようなコンセプトで展示されています。

王妃は“王妃”となることや“王の母”となることで、絶大な権力を持つことになるだけではなく、自身で統治を行う人まで出てくるということも展示品によって解明されています。


私は統治や政治にはあまり興味がないので、展示品をさらっと見て回っていたのですが、ある展示品には強い感心をもちました。

それは何かというと、“櫛”と“ハエ形装飾付首飾”です。

何故かというと、展示品の細やかな仕上がりに驚いたからです。


共に、新王国・第18王朝時代(紀元前1550~前1292年頃)に作られたものだそうですが、木目の細かい仕上がりには、只ただ驚いてしまうばかりです。

“櫛”の歯の間隔はきれいに揃っていましたし、“ハエ形装飾付首飾”のハエ形の部品も小さい部品であるにも関わらず綺麗に仕上げられていました。

3千年以上も前に、これだけの技術を持っていたというのは本当に凄いことだと思います。


私は小さい頃に欄間に興味を持ち欄間師になりたいと思った時期があり、今でも趣味で彫刻刀やノミで木を彫っては遊んでいたりします。

ご存知の方が多いとは思いますがご存じない方の為に説明すると、欄間というのは、日本の建築様式のひとつで、採光、通風、装飾といった目的のために天井と鴨居との間に設けられる開口部材のことです。
そして、そこに彫刻を施す職人のことを欄間師といいます。

そんな私だから、“櫛”や“ハエ形装飾付首飾”の細かな仕上げに非常に興味を寄せてしまうのかもしれませんね。


“ハエ形装飾付首飾”と聞いて、違和感を覚えている方がおられるかもしれませんね。

私もその一人だったもですが、解説書きに「ハエは何にでも向かっていくので勇気の象徴として人気があった」と書かれているのを読み合点がいきました。

現代の日本では、ハエは不潔という風に思われ忌避されているので、古代エジプトの感覚とは乖離したものがありますね。


それにしても、3千年以上前の品々がきれいに保存されているという事には感動します。

今回の展示品は、ベルギーのブリュッセル・王立美術歴史博物館やアメリカのボストン美術館、ペンシルヴァニア大学考古学人類学博物館、メトロポリタン美術館、イタリアのフィレンツェ・エジプト博物館、トリノ古代博物館、オランダのライデン国立古代博物館、オーストリアのウィーン美術史美術館、ドイツのベルリン・エジプト博物館、イギリスの大英博物館、マンチェスター博物館、スイスのガンダーコレクション、ヴァチカンのヴァチカン美術館、フランスのマルセイユ美術館など、世界各国から集められており、本来なら世界中を回らないと見ることができない品々を一同に見ることができるので、それだけで幸せな気持ちにさせてもらえますよね。


出口の壁には、北極星周りの冬の空が映し出されていて、クレオパトラが見たであろう2030年前まで遡っていくのですが、小熊座や大三角形の星の位置が少しづつずれているという説明に時間の流れの早さや短さ、逆に悠久の歴史を感じました。


国立国際美術館で開催されている「クレオパトラとエジプトの王妃展」は2015年12月27日(日)までです。

開館時間は午前10時から午後5時までですが、金曜日は午後7時までとなっています。尚、入館は閉館の30分前までとなっているのでご注意を。

休館日は月曜日ですが、10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館、翌日休館となっています。

詳しくは、国立国際美術館ウェブサイト:http://www.nmao.go.jp/ をご覧下さい。










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