『高所平気症』をご存知ですか?

『高所平気症』をご存知ですか?

“高所恐怖症”は皆さんご存知の通り、高い所が恐いという症状ですが、『高所平気症』というのは高い所に対する恐怖心が出ないという症状だそうで、それのどこが問題なの?と思われる方もおられるかも知れませんね。

しかし、福島学院大の織田正昭教授(福祉心理学)によると、この『高所平気症』が、ベランダから子供が転落し、命を落とす事故が増えている一因になっていると考えられているそうで、背景には、昭和60年代頃から高層のマンションで生活する子育て世帯が増加していて、幼少期から高い場所で生活することで高所に恐怖心を抱かない『高所平気症』の子供が増えているのではないかと指摘しておられます。

『高所平気症』が命を落とす事故につながるかも知れないとなると、心配でほってはおけませんね。


子供が高い場所が危険かどうかを判断する感覚は、4歳頃までに大人の約8割ほどのレベルまで発達するのだそうですが、この時期を高層階で過ごす子供が多くなりました。

子供は、自分の目線の高さを基準にして地面との距離を把握し、「高いかどうか」を判断するそうで、高層階の部屋では空に近い景色は見えても地面が見えないため、高い場所が怖いと思う感覚が育ちにくいということのようです。

織田教授は「高層階で暮らす子供は、意識的に地上で遊ぶ機会を取り入れてほしい」と話しておられ、滑り台やジャングルジムなど、地面が見える範囲でさまざまな高さの遊具などで遊ぶなどし、感覚をつかませることが重要だと指摘しておられます。


幼少期であればあるほど体重に対する頭の重さの比重が増すので、覗き込んで頭から落下するという話はよく聞きますね。

私も母から、私が子供の頃にお風呂場で、浴槽を覗き込んで頭から落下したことがあるという話を聞いたことがあります。


また、最近のベランダにはイスやテーブルが置いてあったり、ガーデニングのプランターやエアコンの室外機があるので、身長の低い子供でも手すりを乗り越えるのは容易なことのようで、それも落下事故の一因になっているとの指摘もあり、大人は気を付けなければいけませんね。

また、『高所平気症』は大人になっても根治はしないそうなので、大人になってからも気を付けなければいけません。


スイスの心理学者ピアジェの‘3才児理論’※ではありませんが、幼少期の過し方がいかに大切かということになりますね。

※詳しくは記事『ぽっかぽか』をご覧下さい。

少しも平気じゃない『高所平気症』のお話でした。










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